安くて手軽に食べられる印象のあるファストフードですが、昨今の物価高騰の波を受けて値上げが相次いでいます。
大手ハンバーガーチェーン・マクドナルドでも、2023年1月よりハンバーガーやポテトなど価格が改定されました。
2023年7月からも一部店舗で値上げ(都心型価格適用の拡大)が予告されています。
マクドナルドの値上げについて、SNSなどでも様々な声が上がっています。
そこで今回は、マクドナルドの値上げの理由や背景、その影響について詳しく解説していきます。
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マクドナルド値上げの背景と理由
はじめに、マクドナルドの値上げの背景と理由について解説していきます。
2023年のマクドナルドの値上げ
2023年1月より、マクドナルドではハンバーガー、セット、ドリンク、チキンナゲットなどの商品価格が改定されました。
驚くべきことに、全体の約8割の商品が値上げの対象となっています。
商品名 | 従来価格(~1/15) | 新価格(1/16~) |
---|---|---|
ハンバーガー | 150円 | 170円 |
マックフライポテト | Sサイズ:160円 Mサイズ:290円 Lサイズ:340円 | Sサイズ:190円 Mサイズ:330円 Lサイズ:380円 |
マックシェイク | Sサイズ:140円 Mサイズ:200円 | Sサイズ:150円 Mサイズ:220円 |
どの商品も10~40円ほど値上げされていますね
【詳しくはこちら】価格改定のお知らせ│マクドナルド公式(外部リンク)
また、2023年7月からは東名阪の一部店舗にて都心型価格の適用を拡大することも発表されています。
空港や駅、遊園地、サービスエリアなどの特殊な立地および都心部の店舗にて適用されている価格。賃料や人件費、店舗運営コストなどを勘案して、他店舗とは異なる価格設定がされている。
今回、新たに都心型価格が適用される店舗は184店舗とのことです。
こちらも実質的な値上げと言えそうですね
【詳しくはこちら】都心型価格の適用店舗再編のお知らせ│マクドナルド公式(外部リンク)
マクドナルドの値上げの主な理由
値上げの主な理由として、マクドナルド公式では次のようにアナウンスされています。
- 原材料価格の高騰
- 人件費、物流費、エネルギーコストの上昇
- 為替変動の影響
- 店舗運営コストの上昇
特に最近は小麦や牛肉といった、マクドナルドの主力商品に使われる原材料の価格がかなり高騰しています。
小麦や牛肉以外の原材料も、円安の影響によって実質的にコスト増となっています。
また、「店舗運営コストの上昇」には昨今の電気料金の値上げも関係していそうですね。
マクドナルドの値上げがもたらす影響
続いて、マクドナルドの値上げがもたらす影響について考察していきたいと思います。
値上げ対象商品とその理由
2023年1月に行われた値上げでは、全体の8割に相当する品目が対象となりました。
- ハンバーガー・チーズバーガー
- ビッグマック
- マフィン類
- マックフライポテト
- チキンマックナゲット
- プレミアムローストコーヒー
値上げ幅はメニューによって異なりますが、どれも10円~40円ほど価格が上がっています。
理由についてもメニューによって異なると思われますが、ハンバーガーやポテト等は輸入の原材料を使用していることから、原材料高騰や円安の影響が大きいと考えられます。
値上げの結果と顧客の反応
マクドナルドの値上げに関しては、SNSでも様々な反応があります。
値段が上がると、食べに行くのを控える人も多そうですね
また、同じくハンバーガーチェーンのモスやバーガーキングのほうに客足が流れるのではないかと予想されるような反応も見受けられました。
少し前までは、ハンバーガーチェーンの中でマクドナルドは低価格、モスはどちらかといえば高価格というイメージがありましたが、現在はそれほど差がなくなってきているようです。
マクドナルドの値上げと経済状況
続いて、マクドナルドの値上げとファストフード産業の経済状況について詳しく解説していきます。
原材料費の上昇と値上げ
マクドナルドの値上げは、そもそも原材料費の高騰が大きな要因となっています。
原材料費高騰の原因としては、次のようなものが考えられます。
- ロシア・ウクライナ情勢によるエネルギーコストの高騰
- 円安の進行
マクドナルドは、商品の原材料の多くを輸入品に頼っています。
- ビーフパティ:オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ産牛肉を使用
- バンズ:アメリカ、カナダ、オーストラリアの小麦粉を使用
- ポテト:アメリカ、カナダのじゃがいもを使用
よって世界的なエネルギーコストの高騰や円安の影響を受け、今回の値上げにつながったと考えられます。
経済状況とファストフード産業
今回のマクドナルドの値上げは、ファストフード産業全体の現状を反映していると言えるでしょう。
実際、マクドナルド以外の大手ファストフードチェーンも2023年から次々と商品価格を改定しています。
- モスバーガー:2023年3月より78品目を10~50円値上げ
- ケンタッキーフライドチキン:2023年3月より約30品目を10~60円値上げ
「安くてはやい、美味い」が売りのファストフードでしたが、相次ぐ値上げにより今後消費者の購買意欲にも影響が出そうです。
実際、筆者も最近ファストフードはあまり食べなくなってしまいました…
今後のマクドナルドの展望
マクドナルドの対応策と今後の価格動向
価格上昇による顧客の負担をすこしでも減らそうと、マクドナルドもさまざまな努力をしています。
例えば、2023年2月からはチキンマックナゲットに使用される原材料から鶏モモ肉が外され、今後は鶏ムネ肉と鶏皮のみを使用したものを提供すると発表がありました。
【詳しくはこちら】商品の一部原材料の変更について | ニュースリリース | マクドナルド公式(外部リンク)
一般的に鶏モモ肉よりもムネ肉や鶏皮のほうが安いので、原材料価格高騰への対策なのかもしれません
ただし、今後も原材料価格高騰や円安が落ち着かなければ、新たに商品価格の見直しがされる可能性もありそうです。
マクドナルドから消費者へのメッセージ
消費者にとっては、マクドナルドの値上げはなかなか痛いものがありますよね。
「安くてはやい、美味い」がファストフードの売りだったのに、だんだん価格が上がってきています…
しかしマクドナルドも、さまざまな企業努力で良い商品を手頃な価格で提供することを目指しています。
まとめ
今回は、マクドナルドの値上げの理由や背景、消費者への影響について詳しく解説しました。
マクドナルドの値上げの理由としては、次のようなものが挙げられます。
- 原材料価格の高騰
- 人件費、物流費、エネルギーコストの上昇
- 為替変動の影響
- 店舗運営コストの上昇
値上げに対してはSNSでもさまざまな反応があり、一部では「モスやバーガーキングと価格帯があまり変わらなくなった」といった声もあります。
しかし、マクドナルド側も一部の原材料を変更するなどの対策を取り、引き続き質の高い商品を提供することを目指しています。
筆者も期間限定メニューで気になるものがあるので、今度マクドナルドに行こうかなと思っています!
今後の価格動向やマクドナルドの対応策に注目していきましょう。