通帳の記帳は、預金残高や入出金履歴を確認するためにとても重要な手続きです。
通常、通帳を記帳するためには口座を開設している銀行の窓口やATMまで出向く必要がありますが、「出先で突然記帳しなければならなくなった」「忙しくて銀行窓口になかなか行けない」といったこともあるかもしれません。
コンビニATMや、他行のATMで通帳の記帳はできるのか?と疑問に思う方も多いと思います。
そこで今回は、通帳記帳ができる場所について、コンビニATMや他行ATMでは可能なのか?という点を踏まえながら徹底解説していきます。
通帳記帳の際の注意点や手数料についても合わせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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通帳記帳の基本情報
通帳記帳とは
通帳記帳とは、銀行などの金融機関において、預金口座の通帳に入出金や取引の履歴を印字することを指します。
通常は、口座を開設している金融機関の窓口やATM、自動通帳繰越機で記帳が可能です。
預金残高を正確に把握したり、入出金履歴を確認するためにも通帳記帳は重要な手続きです。忘れないように、こまめに記帳するようにしましょう。
通帳記帳の重要性
通帳記帳は、預金残高の把握や入出金管理のためにもとても重要です。
生活口座として支払元を一つの口座にまとめておけば、通帳を記帳することで家計簿のような使い方をすることも可能
また、通帳記帳をこまめに行って入出金や振込の履歴を残しておけば
- ネット通販の商品代金をたしかに振り込んだ
- 公共料金は〇日に引き落とされている
こういった支払いの証明に使える場合もあります。
個人事業主等で事業用の口座を持っている場合も、こまめに記帳しておくことでお金の流れが見えやすくなります。
取引の入出金や交通費、消耗品などの経費の履歴もすべて残しておけば、確定申告にも備えることができます。
通帳記帳ができる場所
続いて、通帳記帳はどこでできるのか?について解説していきます。
基本的に、通帳記帳ができるのは次の2か所です。
- 銀行窓口
- 銀行ATM
銀行窓口での通帳記帳
口座を開設している銀行の窓口に通帳を持参すれば、記帳することができます。
どの銀行でも基本的に手数料はかからず、通帳のみ持参すればOKです。
ただし、銀行の営業時間内(多くの場合平日9時~15時)しか対応していないので、働いている方などはなかなか行きづらいかもしれません。
そんな時は、次に紹介する銀行ATMでの記帳がおすすめです。
銀行ATMでの通帳記帳
口座を開設している銀行の店舗に置いてあるATMでは、通帳の記帳ができます。
ATMの営業時間内であればいつでも利用可能なので、日中は仕事で窓口に行けない方や、忙しい方にはATMでの記帳をおすすめします。
銀行や店舗によっても異なりますが、窓口が閉まっている早朝や深夜でもATMは利用できることが多いです
ATMで記帳する場合も、必要なものは通帳のみ。手数料等もかかりません。
また、店舗によってはATMコーナーの端のほうに自動通帳繰越機が設置されていることがあります。
通帳のページがいっぱいになった際に、新しい通帳を発行し繰越の手続きをするためのもの
最近はATMで新しい通帳への繰越ができる金融機関もありますが、ATMで繰越ができない場合には自動通帳繰越機を利用する必要があります。
通帳の種類によっては、自動通帳繰越機でしか記帳のできない種類のものもあるので注意してください。(貯蓄口座や外貨預金口座など)
窓口・ATM以外で通帳記帳はできるのか?
続いて、銀行窓口やATM以外での通帳記帳は可能なのか?について解説します。
結論から言うと、口座開設している銀行の窓口やATM以外での記帳はほぼできません。
別の銀行ATMでの記帳
口座を開設している銀行以外のATMでは、基本的に通帳の記帳はできません。
提携している金融機関であっても、不可能なことがほとんどです。
三菱UFJ銀行に開設している口座の通帳を、三井住友銀行のATMで記帳することはできません。
なお、口座を持っている銀行であればどの支店であっても記帳は可能です。
コンビニATMでの記帳
コンビニエンスストアに設置されたATMでも、基本的に通帳記帳はできません。
そもそも、コンビニATMでできるのはキャッシュカードを使用した取引が中心です。
よく見ると、コンビニATMは通帳の差込口がありませんよね
通帳を取り扱い可能にするとコストがかかり、機械自体が大きくなってしまうためだそうです。
コンビニATMは24時間いつでも使えて便利ですが、銀行ATMに比べてできることが限られているので、利用する際には注意が必要です。
- 入出金
- 振込
- 残高照会など
通帳を記帳するときの注意点
通帳記帳の際の注意事項
通帳記帳に関して注意しなければいけない点は「こまめに記帳しておくこと」です。
長期間通帳の記帳がなかった場合、その間の明細は「合計記帳」「未記帳分合算」などと表示され、金額欄に「○件」など明細の件数が書いてあります。
これは、記帳がなかった期間分の明細がすべてまとめられている状態。
どの程度の期間、記帳しないと合計記帳になるのかは、金融機関によって異なります。(半年~1年、明細100件以上など)
合計記帳や未記帳分合算になっていたとしても、窓口などで明細発行を依頼すれば履歴の確認は可能です。
ただ手間と時間がかかりますし、金融機関によっては手数料を取られることもあります。
通帳記帳の手数料について
通帳の記帳自体は、どの金融機関でも手数料はかからないことが多いです。
土日祝日でも、ATMで無料でできるので安心してください
ただ最近は、金融機関でもペーパーレス化やデジタル化の流れが加速しており、そもそも紙の通帳を発行するために手数料がかかる場合があります。
- 三菱UFJ銀行:2022年4月以降に新設した預金口座の紙通帳は年間550円
- 三井住友銀行:2021年4月以降に新設した預金口座の紙通帳は年間550円
- みずほ銀行:2021年1月18日以降に新設した預金口座の紙通帳一冊につき1100円
このように、メガバンクでは紙通帳の利用が軒並み有料化されています。
「どうしても紙の通帳がいい!」というこだわりがある場合は別として、ネット上やアプリなどで入出金履歴を確認できるWEB通帳サービスを提供している金融機関もあります。
紙通帳の利用料がもったいないと感じる場合は、WEB通帳を検討してみても良いかもしれません。
- 必要なときにいつでも確認できる
- 紙とちがって紛失のリスクがない
- 記帳の手間が省ける
【参考記事】ネット銀行に紙の通帳代わりはあるのか?各銀行のサービスを徹底比較
まとめ
今回は、通帳の記帳ができる場所や、記帳するときに注意したいことについて解説しました。
- 口座を開設している銀行の窓口
- 口座を開設している銀行ATM
- 別銀行のATM
- コンビニATM
口座を開設している銀行の窓口かATMでないと記帳はできないことが多いので、注意が必要です。
また、通帳の記帳自体は手数料がかからない場合がほとんど。
ただ、昨今はペーパーレス化やデジタル化の流れとともにメガバンクなどでも紙通帳の有料化が進んでいます。
年間数百円ほどかかってしまうので、紙へのこだわりがなければWEB通帳の利用を検討してみても良いでしょう。
入出金や取引の履歴を正確に把握するためにも、通帳記帳は重要な手続きです。
こまめに記帳して、お金の流れをしっかりと把握するようにしましょう。