クレジットカードやポイントカードなど、私たちの周りには磁気ストライプのついたカード類がたくさんあります。
最近はキャッシュレス決済の進化も目まぐるしいので、買い物のときにカードを使う方も多いのではないでしょうか。
しかし、店頭で支払いをしようとしたらカードが読み取りエラーになってしまった…なんてことになったらとても困りますよね。
読み取りエラーには、カードの磁気不良が関係している可能性があります。
でも、あきらめなくて大丈夫
本記事では、磁気不良で読み取れなくなってしまったカードを復活させる裏ワザ的方法や修復方法について詳しく解説していきます。
さらに、磁気不良を予防するために有効な方法も紹介しますので、カードの磁気不良にお困りの方はぜひ参考にしてみてください。
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カードの磁気不良の原因と対策
磁気不良の主な原因は磁気ストライプの破損
カードが磁気不良を起こす主な原因は、磁気ストライプの破損です。
カード裏面にある黒い線のような部分のこと。ここに個人情報や、クレジットカードであれば決済に必要な情報などが保存されています。
磁気ストライプが傷ついたり汚れたりすると、機械で読み取ることができなくなり、使用できなくなってしまいます。
カードに傷をつけないように、取り扱いには十分注意する必要があります。
磁気ストライプが破損する原因
磁気ストライプが破損する原因としては、以下のようなものが挙げられます。
傷や汚れがついている
磁気ストライプ部分に傷や汚れがついていると、読み取りエラーを起こすことがあります。
傷をつけないようにカードケースに入れて保管する、汚れは拭き取るといった対処法が有効です。
他の磁気体の影響を受けてしまった
磁気ストライプのついたカードを電子機器や磁石のそばに置いておくと、磁気の影響で磁気ストライプが破損することがあります。
スマートフォンやパソコン、テレビ、ゲーム機など磁気を発している機器は身の回りにたくさんありますので、収納や保管の際は注意が必要です。
経年劣化
正しい使用や保管をしていても、経年劣化によってカードが使えなくなることがあります。
たとえばクレジットカードの場合、3~5年の有効期限が設けられているのが一般的ですが、これはカードの経年劣化を考慮していると言われています。(もちろんセキュリティ対策等別の理由もあります)
経年劣化によって使えなくなったカードは、修理や再発行が必要です。
磁気不良になったカードの修復方法
続いて、磁気不良になったカードを簡単にできる裏ワザと、本格的に修復する方法の2つを解説していきます。
磁気不良を簡単に修復する裏ワザ
磁気ストライプ部分を軽くこする
柔らかい布やクリーニングクロスで磁気ストライプの部分を拭き取るようにこすると、磁気不良が直ることがあります。
ただこの方法は、磁気不良の原因が汚れやホコリだった場合にのみ有効。
明らかな傷や削れがある場合には使えません。
消しゴムを使ってこする
消しゴムで磁気ストライプをこすることで、磁気不良が直ることがあります。
この方法も、消しゴムで汚れや指紋を除去しているだけなので、明らかな傷がある場合には使えません。
また、消しゴムを強くかけすぎるとかえって傷をつけてしまうこともあるので、試す場合は十分に注意が必要です。
磁気ストライプを修復する方法
ATMでの自動修復を利用する
磁気ストライプのほかにICチップが埋め込まれているキャッシュカードであれば、銀行ATMで自動修復できることがあります。
三菱UFJ銀行や三井住友銀行などは、ICチップのついているキャッシュカードであれば、ATMで「引き出し」か「残高照会」をすることで自動的に磁気ストライプの修復をしてくれます。
ただし、以下の点には注意が必要です。
- ICチップのついていないカードは対応していない
- 対応していない種類のカードもある(クレジット機能やデビット機能のついたもの等)
詳しくは、利用している銀行のサポートページを確認してみてください。
カードを再発行する
裏ワザを試してもATMの自動修復でもダメな場合、カードの再発行を検討しましょう。
銀行キャッシュカードの場合、磁気不良によるカードの再発行は無料でできることがほとんどです。
手続き方法によって手数料が異なることもありますので、利用している銀行のサポートページなどをよくチェックしましょう。
(例:アプリから手続きすると無料だが、電話や店舗で手続きすると手数料がかかる等)
また、磁気不良になったクレジットカードを再発行する場合はカード番号が変わってしまいます。
家賃や公共料金をクレジットカードで支払っている人は要注意
磁気不良かも?と思ったときの簡単な対処法・日常でできる予防策
カードが読み取りエラーになったとき、「磁気不良かも?」と思う前にできる簡単な対処法についていくつかご紹介します。
また、磁気不良を予防するために有効な対策についても解説していきます。
磁気不良かも?と思ったときにできる簡単な対処法
カードの再挿入
カードリーダーに差し込んで読み取りエラーを起こしたときは、一度カードを抜き取ってもう一度差し込んでみてください。
単純な接続エラーなどであれば、再挿入することで問題なく読み取れる場合があります。
カードのクリーニング
カード表面や磁気ストライプ部分に汚れがついていると、上手く読み取れないことがあります。
そんなときは柔らかい布やクリーニングクロス(メガネ拭きのようなもの)で表面を拭き取ることで、正常に読み取れる場合があります。
カードリーダーの清掃
カードに問題がなくても、カードリーダーのトラブルで読み取りができないこともあります。
特に店頭にあるクレジットカードの読み取り機などは、毎日いろんな人が何十人と使うので汚れも溜まりがちに。
こちらから店員さんに申し出るのはなかなか難しいかもしれませんが、カードに何も問題がない場合はカードリーダー側のトラブルを疑ってみても良いかもしれません。
カードの磁気不良を予防するための対策
カードが磁気不良を起こす前に、次のような予防策が有効です。
他の磁気体に近づけない
磁気を発するもののそばに長時間置いておくと、カードが磁気不良を起こすことがあります。
磁気を発する身近なものとして、次のようなものが挙げられます。
- パソコン、スマートフォン
- テレビ
- ゲーム機
- 車の電子ロックキー
どれも一般家庭にあるものばかりなので、配置や収納には注意が必要ですね
特に手帳型のスマホケースを使っていて、クレジットカードやキャッシュカードを一緒に収納している方は要注意。
スマホが発する磁気や、ケースの留め具についたマグネットの影響でカードが磁気不良を起こし、使えなくなってしまうことがあります。
スマホケースにカードを収納したい場合、電磁波干渉防止シートのようなものを間に挟んでおくと安心です。Amazonなどで数百円から買えますよ。
磁気ストライプが傷つかないように保管する
擦れなどによって磁気ストライプに傷がつくと読み取れなくなってしまうため、傷がつかないように保管することが大切です。
カードケースや財布のカードホルダーに何枚もまとめて入れている場合は要注意。カード同士が擦れて傷がついてしまうので、一枚ずつ分けて保管しておくのが良いでしょう。
また、磁気ストライプは熱や折り曲げにも弱いです。
次のようなことをしがちな人は、特に注意してください。
- 財布を車の中に放置しがちな人(高温で磁気ストライプが読み取れなくなる)
- 財布をズボンのポケットに入れて持ち運ぶ人(歩行時や座ったときにカードが折れ曲がってしまう)
まとめ
今回は、カードが磁気不良になってしまう原因と修復方法、磁気不良を防ぐための対策について解説しました。
カードが磁気不良になる原因の多くは、磁気ストライプの破損です。
そのため、磁気ストライプに傷や汚れがつかないように保管・持ち運びをすることが重要になります。
磁気を発する機器(パソコンやスマホ、テレビ等)の近くに置かないよう、収納場所を工夫することも大切
万が一カードが磁気不良になってしまったときは、修復や再発行の手続きが必要です。
銀行のキャッシュカードであれば、ATMで自動修復が可能な場合があります。
クレジットカードは再発行が必要ですが、経年劣化や磁気不良による再発行は手数料無料のこともあるので、使っているカード会社のサポートページ等をチェックしてみてください。
磁気不良を予防するための対策もたくさんありますので、適切なケアをして、カードをスムーズに利用できるようにしておきましょう。