水族館などで見かけるタツノオトシゴ。
不思議な形は、アクセサリーのデザインなどでも人気がありますね。
タツノオトシゴはアジア圏で漢方薬としても人気です。
乱獲され、絶滅が危惧されるようになってしまった種類もいます。
タツノオトシゴって、家でも飼育できるのでしょうか?
飼育方法、寿命や値段を調査しました!
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タツノオトシゴの飼育方法
タツノオトシゴを飼育する時は、養殖のタツノオトシゴを購入するのが無難です。
野生のタツノオトシゴは、環境が変わるとストレスで弱ってしまう事が多いようです。
水槽
魚に取って水槽は大きければ大きいほど良いものです。
ですが、タツノオトシゴは10ℓ以上の水槽であれば飼育する事が出来ます。
タツノオトシゴは求愛行動で上下に移動しますので、高さは30m以上あると良いそうです。
タツノオトシゴは泳ぐのが苦手ですので、他の魚との混泳に向いていません。
ライブロックを入れておくと甲殻類が出てくるので餌になりますが、逆にタツノオトシゴが食べられてしまう事もあります。
初心者はタツノオトシゴ1匹から始めるのが良さそうです。
飼育設備
夏はエアコンの効いた部屋か冷却ファン、冬はヒーターが必要になります。
適温はタツノオトシゴの種類によって変わってきます。
タツノオトシゴは海水魚ですので、比重計を使用して塩分濃度を保ちます。
2.5%~3.2%前後で飼育する事が出来ます。
また、タツノオトシゴは、尾を水草などに巻き付けて体を支えます。
しかし、サンゴやイソギンチャクなど刺胞毒を持つものだと、尾に炎症が起き死んでしまう事もあります。
餌
ヨコエビやイサザアミなどの小さな甲殻類を吸い込んで捕食します。
養殖のタツノオトシゴは餌付済みで、冷凍飼料を与える事も出来ます。
しかし、タツノオトシゴは環境の変化に弱く、ストレスで餌を食べなくなってしまう事もあります。
基本的に餌は1日3回あげれば良いと書かれています。
一度に吸い込める量は少ないので、こまめにあげなければならない、ともされています。
長期飼育を目指すなら、ヨコエビなどがいつでも食べられる環境を水槽に用意する事が理想的です。
タツノオトシゴの寿命
野生のタツノオトシゴの平均寿命は1~5年と言われています。
他の魚と比べても寿命が長いですね。
タツノオトシゴはオスが出産をする事で有名です。
繁殖に成功すると、大きなお腹から50匹以上の稚魚が出てきます。
稚魚を飼育する為に餌や環境を整えるのは更に大変です。
やはり自然に繁殖できる環境の方が寿命も長くなるようです。
繁殖行動が行えないのはタツノオトシゴにとってストレスになります。
タツノオトシゴの値段
タツノオトシゴはサイズによって値段が変わります。
ジャパニーズポニー、カリビアンポニー、タスマニアンポニーなどの種類があります。
種類によって色や形の他、飼育する温度や環境が変わりますが、値段は大体同じようです。
通販の値段相場を調査しました。
- 生後3-4週間…1尾2500円
- Sサイズ…1尾3000円
- Mサイズ…1尾5000円
- Lサイズ…1尾7500円
Lサイズは繁殖可能なサイズだそうです。
ヤフオクなどでも大体同じくらいで売られています。
オスとメスのセットで値段がついている事が多いです。
タツノオトシゴの漢字や由来
タツノオトシゴはもちろん和名で、漢字では「竜の落とし子」、「龍落子」と書きます。
魚に分類されますが、不思議な特徴的ながありますね。
竜を思わせる形が名前の由来ですね。
「竜宮の使い(リュウグウノツカイ)」という深海魚もいます。
タツノオトシゴも、中国から伝承した竜宮伝説が由来して名づけられたと考えられます。
北海道より南の日本各地にタツノオトシゴは生息しています。
日本各地で「タツノコ」、「ウマノコ」とも呼ばれます。
地方の呼び名もあり、富山では「ウマノカオ」、神奈川では「リュウノコマ」、和歌山では「リュウグウノコマ」。
コマは漢字で書くと「駒」で、やはり馬の子の事、顔が馬に似ているのが由来ですね。
平安時代~鎌倉時代に書かれた『山槐記』には、「海馬」という薬として登場しています。
漢字の由来、中国語でタツノオトシゴを「海馬」と言います。
英名も「シーホース」です。
ギリシャ神話には海神ポセイドンの乗る馬車をひく「ヒッポカンパス」という生物がいます。
ヒッポカンパスは半馬半魚の生物である事から、タツノオトシゴの学名になっています。
人間の脳の一部に「海馬(かいば)」という部分があります。
これは形がタツノオトシゴによく似ている事が由来です。
まとめ
飼い始めるのはそんなに難しくなさそうですね。
タツノオトシゴの飼育で難しいのは、餌やりだそうです。
うまく冷凍飼料に慣らせればよいのですが、活餌となるとランニングコストがかかります。
エビを餌にするのに、エビに食べられてしまう事もあるというのも難しいですね。
寝ているタツノオトシゴを襲うとのことです。
かわいいタツノオトシゴ、ぜひ飼育してみたいですね!