チンチラは日本ではあまりなじみのない動物かもしれませんが、丸くて小さな姿がとても可愛らしく、近年ペットとしてお迎えする人も増えているようです。
しかし、チンチラはペットとして飼育するには少しコツが必要です。
正しい知識のないままお迎えしてしまうと「こんなはずじゃなかったのに」「なついてくれなくてイライラする」といったことにもなりかねません。
チンチラに対してむかつくという飼い主も多いのだとか…
そこで今回は、チンチラを飼う際に感じる可能性のある不満や問題点、起こりうるトラブル等について、むかつく理由や対処法を詳しく解説していきます。
チンチラを飼っているけどなかなかなついてくれず困っている方、ペットとしてお迎えしようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
タップして好きな所から読む
チンチラとは?
チンチラはげっ歯類に分類される動物で、野生種はペルーやアルゼンチン、チリなど南米地域に分布しています。
体長は25~35cm、体重は800g~1.5kgほどととても小さく、てのひらサイズで抱きしめることもできます。
チンチラの特徴
チンチラは、ペットとして比較的飼いやすいと言われています。
その理由としては、次のようなものが考えられます。
- 初期費用があまりかからない(ケージやエサ、おもちゃ等:2~5万円程度)
- 毎月の維持費が安い(エサやかじり木等の消耗品:5000円程度)
- ほとんど鳴かず、鳴き声も小さい
- 体臭もほとんどない
ケージの中で飼うことができ、鳴き声等で近所迷惑の心配もないことから、ペットOKの集合住宅で飼っている人も多いようです。
また平均寿命は10~15年となっており、長く一緒に過ごせることも特徴の一つです。
チンチラの生態
チンチラは夜行性のため、夜~早朝にかけて活動が活発になります。
またチンチラはとてもデリケートな動物で、温度や湿度に敏感です。
特に、日本の夏は温度も湿度も高いため、チンチラにとってストレスになり体調を崩してしまうことがあります。
また、チンチラはとても運動好きでよく動き回ります。
ケージにずっと入れたままにせず、部屋の中を自由に歩かせるなどの時間を取ることも大切です。
チンチラの飼い主たちの間では、部屋の中を散歩させることを「部屋んぽ」と呼んでいます。
チンチラにむかつく理由
チンチラは南米原産の動物であり、その生態からしばしば人間にとってストレスを感じさせる行動をとることがあります。
実際にむかつくと検索されていますね。
検索されているのはとは、異なりチンチラ飼い主は『むかつく』という話は見つからず、可愛いと行っている方が多く感じます。
チンチラにむかついている方は見受けられませんでしたが、考えられる理由を紹介していきます。
また、とても敏感な動物のため飼育環境やストレスが原因で問題行動を起こすこともあります。
寝ているときに物音を立てる
チンチラは夜行性のため、夜~早朝にかけてもっとも活発に活動します。
しかしチンチラが動き回る時間帯は、人間は寝ていることが多いため、物音や鳴き声にストレスを感じるという人も多いようです。
チンチラと別の部屋で寝ている場合は大丈夫ですが、一人暮らしのワンルームマンション等だと、動き回る音が気になるかもしれませんね。
ストレスによる問題行動
飼育環境が適切に整っていないと、チンチラがストレスを感じて問題行動を起こすことがあります。
たとえば室温や湿度が適切でないと、暑さに弱いチンチラは大きなストレスを感じます。
また、ケージの中に入れっぱなしで適度に運動させていない場合も、チンチラにとってはストレスになっている可能性があります。
部屋を散歩させているときに壁やコードをかじられたという飼い主さんもいるようです…
壁やコードであれば修理や買い直しも簡単ですが、大切な本やバッグをかじられてしまったという人もいました。
コミュニケーションの難しさ
個体にもよりますが、何年経ってもなつかない、上手くコミュニケーションが取れないこともあります。
人気を感じると物陰やケージの中に隠れてしまったり、散歩中に飼い主に嚙みついてくる場合もあります。
SNS等にアップされているチンチラは比較的よくなついている場合が多いので、そのイメージのままお迎えしてしまうと「なかなかなつかない」「思っていたのと違う」というギャップを感じてしまうかも
チンチラをなつかせる方法
チンチラは元々臆病で警戒心の強い子が多く、さらにとてもデリケートな動物です。
絆を築くためには、時間と忍耐が必要かもしれません。
本章では、チンチラとの信頼関係を築く(なつく)ために役立つ方法をまとめていきます。
日常的な接触
チンチラは人間に対して警戒心を持っている場合が多いため、少しずつ接触を続けて慣れていくことが大切です。
ただし、無理強いはNGです。
嫌がっていたり威嚇していたりするのに無理に触ると、恐怖を与えてしまい信頼関係を築くのが難しくなってしまいます。
チンチラのペースに合わせてあげましょう
個体差もあるので、臆病な子の場合はチンチラのほうから近づいてくるのを待つことも必要です。
エサやおやつを使ったコミュニケーション
エサやおやつを使ってコミュニケーションを取ることも効果的です。
名前を呼びながらエサをあげたり、手からおやつをあげたりすることで、飼い主に対する信頼感を持つことができるようになるかもしれません。
チンチラの主食は牧草(主にチモシー)ですが、個体によって摂取量や好みも異なります。
また、おやつはご褒美のような感覚で少量あげるのが良いでしょう。
手から食べてもらうことで、コミュニケーションツールにもなります。
食事のバランスを崩さないよう、おやつをあげるときは量に気を付けましょう
チンチラがなついている証拠・行動
自由に接触を求める
チンチラが飼い主の近くに自ら寄ってくる、飼い主の手を探すといった行動は信頼の証と言えます。
チンチラは元々警戒心の強い動物ですが、なつくととても可愛らしい姿を見せてくれます。
手のひらで抱っこしても嫌がらなくなったり、チンチラのほうから膝に乗ってきてくれたりする場合、しっかりと信頼関係が築けていると言えるでしょう。
リラックスした行動
信頼感や安心感を覚えているチンチラは、飼い主の前でリラックスした行動をとることが多いです。
- 寝転ぶ
- 手のひらの上で寝る
- 飼い主の見ているところで自由に食事をする
これらの行動は、チンチラが飼い主によくなついている証拠です。
SNSには、可愛らしく寝ているチンチラの様子がよくアップされていますね
チンチラがなつくまでの期間
チンチラが飼い主になついてくれるまでの期間は、性格や飼い主との関わり方に大きく左右されます。
早ければ数週間から数か月、中にはなつくまでに数年かかったという人もいます。
急かさずに、チンチラのペースに合わせて徐々にコミュニケーションを取っていくことが大切です。
なつくまでに時間がかかることもあるかもしれませんが、信頼関係を築けると可愛らしい姿をたくさん見せてくれると思います。チンチラとの生活もとても充実したものになるでしょう。
まとめ
今回は、チンチラを飼う際に生じる可能性のある不満やトラブルについて、その対策を詳しく紹介しました。
チンチラは、日本ではなじみのない動物かもしれませんが、ペットとしてお迎えする人も増えており人気が高まっています。
しかしチンチラはとても臆病でデリケートな性格のため、「なかなかなついてくれない」「こんなはずじゃなかったのに」などの不満を感じる人もいるかもしれません。
チンチラと信頼関係を築くためには、適切な飼育環境を整えてチンチラのストレスを軽減してあげる、性格やペースに合わせてコミュニケーションを取っていくことが大切です。
しっかりなついてくれれば、可愛らしい姿をたくさん見せてくれるでしょう
本記事を参考に、チンチラの飼い方やコミュニケーションについて、より理解を深めてみてください。