近年AIの発達が急速に進み、私たちの身の回りでもAIを活用した様々なサービスが登場しています。
- 文章生成(ChatGPTなど)
- 画像生成(Bing Image Creatorなど)
- 楽曲生成(SOUNDRAWなど)
AIの活用は就活市場にも及び、エントリーシート作成や添削、適性診断など就活生をサポートしてくれるサービスが続々と登場しています。
そこで今回は、数あるAI就活支援サービスの中から「AI就活サポたくん」を取り上げ、評判や特徴について解説していきます。
就活にAIを活用してみたいと考えている方は、ぜひ参考にしていただければと思います。
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AI就活サポたくんの特徴とは
「AI就活サポたくん」は、株式会社アローリンクが提供している就活支援サービスです。
株式会社アローリンクはこの他にも、DXやAIを活用した研修・採用支援やコンサルティングサービスを提供しています。
「AI就活サポたくん」はLINEの友達追加で24時間・365日いつでも利用でき、次のような機能を備えています。
- エントリーシートの作成・添削
- 適性診断
- 就活に関する相談
エントリーシートの作成・添削
LINEで4つの質問に答えるだけで、エントリーシートを作成できます。
- ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)
- 具体的な活動
- アピールポイント
- 希望する業界
①のガクチカはアルバイトや部活、留学、インターンなど11項目から選択し、具体的な内容を②に入力します。
そして③のアピールポイントは「リーダーシップ」「協調性」「チャレンジ精神」などの22項目から選択、最後に④で希望する業界を選んで完了です。
たったこれだけで、志望動機や自己PRをしっかり強調したエントリーシートを作成してくれます。
また、作成したエントリーシートをLINEで送信することで添削も可能です。
添削ポイント:誤字脱字チェック、文章校正、ニュアンスの修正など
エントリーシート全体の総評と、細かい部分の詳細の2項目で添削してくれるので、改善点が明確になりますよ。
適性診断
選択式の10個の問いに答えるだけで、向いている職種や業界を診断することができます。
いわゆる「自己分析」をして業界や職種選びの参考にした方も多いと思いますが、自分で自分を分析するのはなかなか難しいものですよね。
しかしAI就活サポたくんの適性診断は「新しいことに挑戦するのは好きですか?」「データや数字を分析することは得意ですか?」といった問いに答えていくだけ。
自分自身の特性をしっかり理解できれば、就職後のギャップも少なくて済みそうです。
就活生の適性を正確に把握できることは、企業側も最適な人材を選考できるという点からメリットがあるようです。
就活に関する相談
就活中に感じた不安や疑問について、LINEでAI就活サポたくんにいつでも相談することができます。
就活は完全なる個人戦となるため、孤独や不安を感じがちですよね。
筆者も就活をしていた頃は、毎晩不安を感じていました…。
友人や家族に相談するのもなんとなく気が引ける…という方は、AIに相談してみるのも良いかもしれません。
「就活は何から始めたらいい?」「自己PRのコツを教えて」などの項目からも選べますし、自由記述での相談も可能です。
幅広い質問に対して丁寧に回答してくれるので、疑問や不安の解消にきっと役立つでしょう。
AI就活サポたくんの評判まとめ
続いて、AI就活サポたくんを実際に利用した人の声をまとめていきたいと思います。
利用者の満足度と評価
AI就活サポたくんを実際に利用した就活生からは「満足度が高い」という声が多数上がっています。
サービスを利用した大学4年生の女性(21)は「チャットGPTはES作成の初期段階で使う。丸写しではなく、分かりやすい表現や指定された文字数に自分で作り直す」と話す。文案づくりや推敲(すいこう)のサポート役として位置づけているという。
就活にもChatGPT広がる 30秒でES作成…注意すべき点は:朝日新聞デジタル
AIで作成された内容をそのまま企業に提出するのではなく、参考にしながら自分で文章を作ったり、推敲のサポート目的で使用している就活生が多いようです。
文章を書くのが苦手な方にとっては、素案があるだけでもかなりの助けになりますよね
一方で、「就活にAIを活用するのはあまりおすすめできない」といった懸念の声もあります。
また、就活にAIを活用することに否定的な企業もいくつかあります。
文章や画像を自動で作り出す「生成AI(人工知能)」を、学生らが就職活動で利用することに企業が懸念を強めている様子が、時事通信の調査で浮き彫りになった。 エントリーシート(ES)を生成AIで作成することで「人物像を的確に把握できなくなる」(大手運輸)と憂慮。利用を禁止するケースや、選考手法の見直しが必要との声もあった。
生成AI、就活利用に懸念 民間企業「人柄見えず」 情報収集は容認・時事通信調査:Yahoo!ニュース
AIを就活に活用する際は、生成されたものを素案として手直ししてから企業に提出する、業界研究や情報収集に使うといった方法が良さそうです。
他の就活支援サービスとの比較
AI就活サポたくんの他にも、AIを活用した就活支援サービスはたくさんあります。
ここでは、いくつかのサービスを比較しながら紹介していきます。
就活AI byジェイック
株式会社ジェイックが提供する「就活AI」は、ChatGPTや独自開発AIを通じて就活をサポートしてくれるサービスです。
- 自己PRの作成・添削
- 志望動機の作成・添削
- 自己分析
- 面接練習
大きな特徴は面接練習ができる点です。
アプリ上で模擬面接を録画して送信することで、AIが表情や声を採点しフィードバックしてくれます。
話した内容も文字起こししてくれるので、改善点も見つけやすいでしょう。
面接は慣れが必要な面もあるので、一人でも手軽に練習できるのは嬉しいですね!
ただ、就活AI byジェイックはWEBブラウザ上から利用する必要があるため、移動中や就活の空き時間等にスマホで手軽に利用したい!という場合はAI就活サポたくんの方が向いているかもしれません。
HaKaSe Personal
「HaKaSe Personal」は、AIを活用したオンライン自己分析ツールです。
- 個性や適性が客観的に理解できる
- 自己PRやガクチカを言語化できる
- 面接対策など、就活を継続的にサポート
新規登録して約7分間のパーソナリティ診断を受けるだけで、20~30ページにも及ぶ診断結果がメールで届きます。
その後は計5回アドバイスが届きますが、入社後のイメージやキャリア形成まで踏み込んで長期的なサポートを目的にアドバイスをくれる点が大きな特徴と言えるでしょう。
就活中に入社後の自分を具体的にイメージするのはなかなか難しいので、そこまでサポートしてくれるのはありがたいですね
しかしHaKaSe Personalはあくまでも「自己分析ツール」という位置づけで、エントリーシートを作成したり添削したりといった機能はありません。
文章を書くのが苦手で、エントリーシートの素案をAIで作成してほしい!という場合はAI就活サポたくんの方が向いているでしょう。
まとめ
今回は、AIを活用した就活支援サービス「AI就活サポたくん」の概要と、利用者の評価について解説しました。
- エントリーシートの作成・添削
- 適性診断
- 就活に関する相談
LINE上でスマホから手軽に利用できる点や、質問に答えるだけでエントリーシートを作成してくれる点などが高い評価を得ています。
一方で、AIを就活に利用することに対してまだまだ否定的な企業があることも事実です。
この点において、AI就活サポたくんは適性診断や就活相談もできるため、就活生にとっては頼もしい存在と言えるでしょう。